ロシアとの医療インバウンドの展開

ロシアとの医療インバウンドについて

医療インバウンドとは、日本の医療機関による外国人患者の受け入れの中でも、日本の医療機関での受診を目的に、渡航する外国人患者を受け入れることを言います。また、日本の高度な医療を提供することにより、国際貢献につなげることが目的の1つでもあり、日本政府が推進しています。

ロシアとの北方領土問題等含めた交渉のため、前回、プーチン大統領が訪日した際に、日本とロシアとの間で日露経済協力の覚書が締結され、その覚書に医療分野の協力も含まれています。このようなことから、日本政府はロシアとも医療のインバウンド・アウトバウンドを進めています。

ロシアに医療を提供することは、日本とロシアとの経済協力に貢献し、日本の医療機関にとって医療資源の稼働率を向上させて、より高度な医療機器及びサービスを導入する契機となります。また、日本での検診及び治療を受診された方々が、ロシアから情報発信することで、日本が展開するインバウンド・アウトバウンドの取り組みに大きな力となります。

 

ロシアとの医療インバウンドを展開するうえの現状

現在、ロシアの人口は約1億4,300万人であり、人口の約5%の700万人が富裕層と言われています。ロシアの富裕層の平均的な月収は、1~1.5万ドルと、ロシアの国民からすると全く考えられない水準の生活をしています。

統計からの予想では、このロシア富裕層の約700万人のうち、日本での検診及び治療を希望している人が、約56,000人と推測されます。また、ロシアからの旅行者の訪日数は、2016年約55,000人、2017年77,000人と1年間で約1.4倍増えました。今後2020年の東京オリンピックに向けて、さらに増加するものと思われます。

現在ロシアの方々の検診及び治療に関して調査をしてみますと、モスクワ・サンクトペテルブルク在住の富裕層の多くの方々は、自身の検診及び治療のために、ロシア以外のヨーロッパのスイス・ドイツ・イスラエル・オーストリア等に行かれています。

それはヨーロッパの国々の医療技術と、ロシアの方々を受け入れする態勢が整っていること、また、モスクワ・サンペトペテルブルグがヨーロッパに近く、ヨーロッパ以外の国々に行くより費用・時間等の負担が少ないからだと思われます。一方、極東ロシアに在住の方々の多くが、アジアの国々に検診及び治療に来られています。これは同じようにアジアの国々の医療技術がロシアより進んでいることと、ヨーロッパ含めそれ以外の国々に検診及び治療に行くより、費用・時間等の負担が少ないからだと思われます。また、アジアの国々は、極東ロシアに比べ温暖であることから観光を兼ねた方々が多いと予想されます。

 

ロシアとの今後の医療インバウンドの展開

ロシアとの今後の医療インバウンドを展開するうえで、統計から予想したロシアの富裕層の約56,000人の方々が日本での検診を希望すると推測したことから、モスクワ・サンペトペテルブルグ在住の方々に実際に調査をしてみると、やはりヨーロッパでもドイツ・オーストリアに検診及び治療に行かれる方が多く、ドイツは国として検診及び治療の誘致に取り組んでいるとのことです。

しかし、日本政府機関のモスクワ事務所からの情報では、ロシアの方々からの日本での検診及び治療の問合せは多いとのことです。このことからも、ヨーロッパの国々に検診及び治療に行かれるモスクワ・サンペトペテルブルグ在住の富裕層の方々を、日本にどのように集客するか、また、極東ロシア在住で日本以外の国々に検診及び治療に行かれる方々を、日本にどのように集客するかの方策を考える必要があります。

また、ある旅行会社からは、ロシアの方の検診のお願いを医療機関に問合わせても回答がなく、回答があっても予約は数か月先と遅いため他の国に行かれてしまうとのことで、医療機関との調整も非常にだいじなことと言えます。このようなことから、ロシアとの今後の医療インバウンドを展開し成功させるためには、以下の項目の集客方法を検討する必要があります。

 

集客の活動

  • 統計から予想するロシアの富裕層のうち約56,000人の方々が、日本での検診及び治療を希望していると推測されるその集客方法
  • モスクワ・サンペトペテルブルグ在住の方々で、ヨーロッパの国々に検診及び治療に行かれる方々の日本への集客方法
  • 極東ロシア在住の方々でアジアの他の国々に検診及び治療に行かれる方の日本への集客方法
  • ロシアの医療界への集客活動
  • ロシアの各企業・保険会社・旅行会社等への集客活動
  • ロシア全土へのプロモーション活動(広報・宣伝)
  • ウェブサイトの活用

モスクワ・サンペトペテルブルグ在住の方々が、ヨーロッパの国々に検診及び治療に行くことから、ヨーロッパの国々に負けない日本の優秀な医療技術を提供する必要があります。

また、検診及び治療を受けるお客様へ、日本の『おもてなしの心』をもったコンシェルジュサービスが必要です。

 

優秀な医療技術の提供とコンシェルジュサービス

  • ロシアとの専門性を持った医療コーディネーターの配置
  • ロシアとの検診・治療の調整専門スタッフの配置
  • 優秀な検診センターの提供
  • 優秀な病院の提供
  • 優秀なコンシェルジュサービスの提供・・・通訳・翻訳
  • 検査画像の提供

 

ロシア及び旧ソ連諸国からの医療インバウンド事業の立ち上げ

『サンボ』はロシアの国技です。

今回、ロシアとの医療インバウンド事業を立ち上げるうえで、ロシア国内外での幅広いネットワークを持つ国際サンボ連盟と日本サンボ連盟との連携により、医療インバウンド事業を立ち上げます。日本を代表する最先端医療を含めた優秀な医療技術をロシアの方々に提供出来る体制をつくります。

ロシア人の3大疾病の順位は1位が心臓病、2位が脳梗塞・脳出血、3位ががんです。平均寿命は69才です。ロシアの方々がいかに健康で、余命率を上げるためにも、主な医療インバウンド事業は検診です。

検診については検診の内容と検診の料金等を選べるよう、日本を代表する検診センターと提携します。万が一検診により治療が必要な場合には、ロシアの掛かりつけ医と相談し、日本での治療が希望の場合には、検診センターと連携する日本を代表する大学病院等での治療が可能です。

また、がん治療として日本の最先端医療の陽子線治療も可能です。コンシェルジュサービスとして、検診及び治療においてお客様の不安を取り除くために、宿泊先と検診センターの送迎付添い、検診時の付添及び通訳等を提供致します。

また、検診後お客様が旅行の計画も予想されることから、日本のロシア専門旅行会社10社と提携し、お客様に楽しい旅を演出致します。

この事業の展開により、日本とロシアとの経済協力に貢献し、また、日本の医療資源の稼働率を向上させることにより、より高度な医療機器及びサービスを提供する契機となります。また、検診及び治療をされた方々がロシアに帰り、ロシアの国内及び全世界に情報発信することで、日本政府が展開を推進するインバウンド・アウトバウンドの取り組みに、当事業が一翼を担えることは大変有意義なことであります。

 

お気軽にお問い合わせください。03-5475-5448受付時間 10:00 - 17:00 [ 土日・祝日除く ]

お問い合わせはこちら お気軽にお問い合わせください。